小千谷縮
小千谷縮について
当社の製品に使用されている小千谷縮(おぢやちぢみ)は新潟県小千谷市周辺を発祥とする苧麻(ラミー)を使った最高級の麻織物です。平安時代から1200年の歴史ある織物産地で作られ、江戸中期に越後上布を更に技術改良した麻織物の最高峰になります。
小千谷縮の素材について
小千谷縮は苧麻(チョマ)100%の最高級麻織物であり夏織物としては、日本のみならず世界に誇れる織物技術を駆使した逸品です。麻本来の持つ特性や機能性が見事に活かされています。苧麻の特性は吸収性が良く、発散性が早いため肌触りがさらっとしています。コシが強く、通気性にも優れているので汗ばんでも肌に密着しずらいのが特徴です。絹のような光沢があり、放熱性にも優れているのでひんやりとした触感をお楽しみいただけます。
小千谷縮の技法について
小千谷縮の材料である苧麻の特徴は吸水性、放熱放質性に優れており抗菌性もあることです。日本独特の気候風土である高温多湿の夏にはうってつけの素材と言えます。小千谷縮は横糸にやや強い撚りを入れ、苧麻特有の水の中で縮む性質を利用し、最終仕上げの段階で、小千谷縮をお湯の中で丹念に揉み込んでいく作業を経て、そして表面にしぼ(皺)形成し、丈夫でしなやかな布へと変化させます。
小千谷縮の歴史
小千谷縮は江戸時代に年間23万反の生産があり、当時の人気着物であり、憧れの織物であったと言われております。2009年にはユネスコ世界無形文化遺産登録と国際的にも大きな評価を受けております。